研究課題/領域番号 |
16K13308
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鈴木 岳海 立命館大学, 映像学部, 教授 (20454506)
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研究分担者 |
大森 康宏 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (00111089)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 映像人類学 / 同一現場・同一対象・同一撮影者 / 学術映像 / 通時的比較研究 / 映像アーカイブ / 同一現場、同一対象、同一撮影者 / 映像知 / 知の拡張 / 通時的比較 / 映像記録 |
研究成果の概要 |
1.京都市静原の成人儀礼を記録した『烏帽子の子たち』(大森康宏、1985年)と、その30年後を記録した『the Sons of the Sons of Eboshi』(鈴木岳海、2018年)の映像比較により、通時的比較研究を可能とする伝統行事の映像記録において、同じことの繰り返しはもとより、「変わらないもの」「変わるもの」について、儀式だけではなく生活へも目を向けて記録していく必要があることが確認できた。 2.市民との協同性をもとにした時系列変化を示す映像記録の枠組づくりと映像提示モデルの構築を目的とした写真展を開催し、「撮る」「撮られる」「視る」を固定化しない映像プラットフォームを実践した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会を長い周期で動的なものとして捉え、社会構造と社会的機能の変化や社会変化における人間の知覚や認識の変化、さらに調査者の知覚と認識の変化などを分析するには、同一現場・同一対象・同一撮影者を軸とする映像記録が不可欠であることが認められた。また記録映像が共感を呼び起こすことから、学術研究において、歴史と個人の体験の相互関係を自ら探索することを促す感覚への領野を拡大する可能性を示した。 今後は、新生活様式を想定したオンラインとより活用しやすい映像アーカイブを通じたフィードバックを含む調査情報の共有や調査の成果をともに社会へ発信する映像プラットフォームの活用が必要となることが明らかとなった。
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