研究課題/領域番号 |
16K13329
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
吉田 克己 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授(任期付) (20013021)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 人の法 / 人格的利益 / 人格権 / プライバシー / 私的領域 / 身体 / 帰属関係 / 民法の体系 / civil / 都市環境 / 所有者不明土地問題 / 相続法 / 身体論 / 自己決定権 |
研究成果の概要 |
本研究では、「人の法」を①主体(人格)-②客体(人格的利益)-③帰属関係(人格権などの法的構成)という3要素で把握するという理解に立った上で、人格的利益の多様化に注目しつつ、人の法の基礎理論構築を目指した。研究の結果、第1に、総論的には、フランス法を素材としつつ、人格的利益の多様化を踏まえた「人の法」の全体構成のあり方を論じる論文や、債権法改正と「人」概念の再構成を論じる論文等を公表することができた。第2に、各論的には、取引的不法行為と自己決定権、不動産登記と個人情報・プライバシー、身体論、私的領域などの論点について、論文あるいはシンポジウム報告という形で成果を公表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、本格的検討の必要性・重要性を指摘されながら、いまだ十分な検討が存在しなかった「人の法」全体の法構造について、①主体(人格)-②客体(人格的利益)-③帰属関係(人格権などの法的構成)という3要素で把握するという理解を提示して、明確化を図ったことの学術的意義は大きい。それぞれの構成要素についても、従来の理解の深化を図ることができた。また、各論的にも、「人の法」の観点から見た法律婚の現代的意義、不動産登記とプライバシー、自己決定権など多くの論点についての深化を図ることができた。これらは、現代的な法的課題に対する適切な対処を確保するという意味で、社会的にも大きな意義を持っている。
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