昨年4月、熊本地震が発生した。本学は震源地の益城町に隣接し、研究室はビルの最上階であったため、情報機器や書架等を含め、研究室内のすべての設備が壊滅的に破損した。研究室が復旧したのは半年後である。研究する十分な時間を確保できなかった。 他方、2016年アメリカ大統領選挙戦で、トランプ候補は人種間の緊張を煽って白人票を獲得したため、人種差別問題が再燃し、政治的分極化が深刻化した。 その結果、研究計画を変更せざるを得なくなった。論文「トランプ現象とアメリカの分極化」では、トランプ候補の選挙戦略の分析を通して、トランプ支持派とヒラリー支持派の世界観の違いを、統計資料を駆使して説明した。
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