研究課題/領域番号 |
16K13344
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小野 裕一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (00700030)
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研究分担者 |
江川 新一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (00270679)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 災害統計 / 国際規範 / 規範起業家 / 仙台防災枠組 / 保健セクター / 国連開発計画 / スリランカ / インドネシア / フィリピン / カンボジア / 政治学 / 国際関係論 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、2015年3月の仙台防災枠組の採択から本研究の実施最終年までの約4年間の期間で、「災害統計の整備」という国際的な規範(共通の期待)がどのように各国内で受容されていくのかを考察した。確かに、国家間の合意として「災害統計の整備」は採択されたものの、この4年間では国内的受容は十分には進まなかったと考えるのが妥当である。その理由として、国内要因(「災害統計」という個別事案まで踏み込めない)、持続可能な開発目標や気候変動との関連(複雑な数値目標体系に災害統計が連結された結果、災害統計の整備だけが進捗することが困難に)、規範起業家の課題が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、先行研究によるいくつかの仮説を補正しうる示唆を得た点にある。国際的な規範は、国際的に決まっても、すぐに各国内で法整備されたり、具体的な形で運用されたりするとは限らない。先行研究はいくつかの仮説を挙げているが、本研究からは必ずしもそれらの仮説だけでは説明しきれないことが明らかになった。本研究の社会的意義は、仙台防災枠組での決定事項(特に数値目標)を達成するための示唆を得ることができた点である。特に、持続可能な開発目標との関係に注意する必要がある。
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