研究課題/領域番号 |
16K13356
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
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研究協力者 |
辻本 隆宏
島田 夏美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 障害 / インクルーシブ教育 / 計量分析 / 経済実験 / ネパール / 差別 / 学力 |
研究成果の概要 |
本研究では、ネパールのダンガルヒ市にあるインクルーシブ教育小学校と協力して、2017,2018年度の2度にわたる現地調査を遂行することができた。第1回調査では、インクルーシブ教育を受けていない児童を対象とし、障害児との短期的交流経験が障害者への差別行動に与える影響を測定した。本結果は国際会議等で発表し、現在国際学術雑誌に投稿中である。第2回調査では、第1回調査の児童に追跡調査を行った。彼らはこの1年間でインクルーシブ教育を受けたため、前年調査と比較することでインクルーシブ教育の効果を特定することが可能となる。この結果は現在分析中であり、論文に執筆し次第発表する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続可能な開発目標のGoal 4 に記載されたように、インクルーシブ教育は世界的急務であり関心事である。しかしながら、インクルーシブ教育を遂行した児童にどのような変化が現れるのかを定量的に評価した研究は僅少である。本研究は、障害者への差別感ならびに学力達成度を定量的に評価する初めての研究となり、経済学・教育学ならびに障害学における関連領域において、インクルーシブ教育の方向性や現実を討議できる資料という学術的意義をもつ。また、インクルーシブ教育の政策立案ならびに現場において、障害者が学級に加わるとどのような変化が児童に起こるかを議論できる資料となり、この意味で本研究は社会的意義をもつ。
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