研究課題/領域番号 |
16K13360
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 知也 京都大学, 経済研究所, 教授 (70283679)
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研究協力者 |
赤松 隆
高山 雄貴
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 経済集積 / 都市規模 / べき乗則 / フラクタル / スーパーコンピューター / 都市システム / 自己組織化 / 秩序形成 / 大型計算機 / 並列計算 / 冪乗則 / 中心地理論 / 経済政策 / 経済理論 / ハイパフォーマンスコンピューティング / 集積 |
研究成果の概要 |
本研究では、集積の経済を要因とする都市形成について、ミクロ経済学的基礎を持つ一般均衡モデルの数値解析手法の確立を主たる目的としてきた。具体的には、数値最適化理論の最近の成果が提案する解探索過程を応用し、多数地域・多 産業を含む高次な非線形性の下で、数値的な均衡解の特定を可能にした。他方で、日本・米国・欧州・中国・インドのデータを用いて、実経済において都市の規模・空間分布・産業構造に発現する秩序を実証し、上記の解析手法を用いてそれらの理論的再現性を検証するための分析枠組を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、経済集積の秩序形成について日本のデータを中心に実証するとともに、そのメカニズムを理論化し、多様な経済活動の集積とそれらの空間的同期現象の結果として説明した。一国経済規模で起こる秩序形成の事実は、個々の都市の規模・産業構造等経済的な性質が、より広域な地域経済の構造と、秩序形成を介して相互依存することを意味し、そのメカニズムの定式化は、経済政策やインフラ整備が個々の地域経済に及ぼす効果を評価するために不可欠な手続きとなる。 また、本研究では10万次元を超える高次非線形システムの均衡解をランダム抽出する効率的手法を開発し、より一般的な非線形モデルへの応用が期待される先駆的な成果を得た。
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