研究課題/領域番号 |
16K13375
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
家富 洋 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20168090)
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研究分担者 |
渡辺 努 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (90313444)
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研究協力者 |
飯野 隆史
吉川 悠一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 多者間ネッティング / 債権債務関係 / 金融決済システム / 変分原理 / Helmholtz-Hodge分解 / 貿易収支 / 企業間取引関係 / ループ電流法 / ヘルムホルツ分解 / 三角貿易 / ネッティング / マルチラテラル |
研究成果の概要 |
金融市場におけるシステミック・リスクを緩和するにあたり,多者間ネッティングは重要である。本研究では,変分原理によって多者間ネッティングの解を一意的に決定する方式を考案した。その多者間ネッティングの定式化は柔軟性があり,参加者の信用度をネッティングに反映させることもできる。加えて,得られた多者間ネッティング理論を貿易収支ネットワークと企業間取引ネットワークにおける階層・循環構造の解明に応用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多者間ネッティングの相殺方法には無数の解がある。そのため,金融のシステミック・リスクに対する多者間ネッティングの重要性(特にリスクの分散化において)は十二分に認識されているものの,その実装は進んでいない。本研究では,数式を使って誰もが合理的に理解できる多者間ネッティングの方式を確立した。本研究の成果は,多者間ネッティングの実装における困難に対して風穴を開けるとともに,多者間ネッティングの法整備に資すると期待される。
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