研究課題/領域番号 |
16K13382
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
澤木 聖子 滋賀大学, 経済学部, 教授 (40301824)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 介護離職防止対策 / 働き方改革 / 両立支援 / カイボス・ケアボス / 在宅介護 / ミッシング・ワーカー / 社会化された介護の私事化 / ワークケアライフバランス / 介護離職防止 / 超高齢社会 / ワークライフケアバランス / 介護人材の不足 / ケアラーズカフェ / 介護人材の慢性的不足 / 在宅介護者への両立支援策 / 総合事業化の課題 / 地域包括ケアシステム / 訪問介護士の離転職要因 / 介護離職ゼロ / 企業の両立支援策 / 訪問介護士の離職 / 対人援助労働 / 経営学 / 社会系心理学 / 社会福祉関係 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、国が推奨する在宅介護を選択しながら、介護家族の「介護離職ゼロ」を実現させるための可能性や方策を探る事にある。この方策を試論する前提には、外国人労働者を介護職人材として充填しながら職業としての介護人材を増やす「介護の社会化」を進める方向性と、介護家族の職場の両立支援を強化して、働きながら家族を介護できる組織づくりを目指す「介護の私事化」を再編していく方向性の2つの価値志向が在る。 本研究は、本研究は、「介護の社会化」と「介護の私事化」の調和した、家族介護を主体とした「社会化された私事化」の介護モデルの実現可能性を模索することにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、政府が主導する「介護離職ゼロ」に対する強い疑義から始動した。 誰もが直面するかもしれない家族の介護は、他者任せにして解決できるものではないと考えたからである。介護現場では、職員による入所者への虐待事件など問題点が指摘される一方で、介護家族による介護殺人も社会問題として浮上している。要介護の不自由な状態にある高齢者にとり、誰にどこで介護されることが幸せであるのか。本研究はこの問題意識に立脚し、学術的成果の少ない介護家族と企業の関係に焦点を当てた。介護家族を全人格的に捉え、親の介護と本務の職務の両立を真に支援する組織変革こそ、企業の質的マネジメントや成果向上に有用であることを導いた。
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