研究課題/領域番号 |
16K13407
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
石沢 真貴 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (20321995)
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研究分担者 |
成田 憲二 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (40333918)
林 武司 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (60431805)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 漆文化・産業の再評価 / 東北地域 / 伝統的地場産業 / 地域再生 / 文理融合 / ウルシ木 / 川連漆器 / ウルシ / 漆文化・産業 / 東北 / 文理融合型 / 社会学 |
研究成果の概要 |
社会・人文科学分野では、川連漆器における渡り木地師と地元住民、地主小作関係などの支配体制の歴史的経緯を整理しつつ、近年の漆器産業の動向を調査した。その結果、海外デザイナーらとのコラボレーションで海外に販路を求めたり、地元産の漆で漆器をつくる動きがみられた。また組合組織の世代交代が進むことで社会関係が変容し、新たな時代に入ったことを確認できた。 自然科学分野では、GISを用いたウルシ木の維持状況や空間分析、土壌分析等をした結果、栽培適地が多いとはいえず安定増産には土地利用の検討が必要とわかった。しかし現存個体の成長は比較的良好で成木からの出根を利用した植林は可能という判断となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、漆文化と伝統的地場産業に関する社会科学と自然科学(環境科学、植物生態学、自然地理学)との文理融合を特徴とする総合的な地域研究である。秋田県湯沢市(旧稲川町)の川連漆器に関する地域研究の蓄積は社会・人文科学領域が中心だが、本研究ではそこに自然科学の分析手法を組み入れ、漆(漆木)、地形、地質、気候、水環境、集落、治政など多様な地域資源をGISデータベース構築によって統合し把握することで、従来の研究では捉えられずにいた新たな地域特徴を発見することができ、また東北地域の住民が自らの地域の漆文化・産業を理解し、再評価する際の材料を提供することができる。
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