研究課題/領域番号 |
16K13409
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
野上 元 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (50350187)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自衛隊 / 軍事組織 / 軍事社会学 / 戦争社会学 / 防衛省 / 総力戦 / 戦争 / 社会学 |
研究成果の概要 |
日本にあまり紹介されていない軍事社会学の成果を吸収し、日本の自衛隊に対して社会学的にアプローチする手掛かりを得ることが本研究の目的であった。特に、各国軍隊を事例として比較研究に組み込んでいるチャールズ・モスコスの「ポストモダン・ミリタリー」というフレームワークの理論的可能性・応用可能性をその後の論争も含めて探り、これまでその特殊性からとられがちだった自衛隊の社会的性格を文化的な側面から考察する糸口をつかんだ。成果を最終年度夏にカナダで開かれた国際社会学会(ISA)のセッション「総志願制軍隊、募兵・徴兵I」で報告し、各国軍事社会学者と交流した。成果を現在、英語論文・日本語論文として執筆中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一つ目は、自衛隊という軍事組織の社会的な性格についての位置づけが可能になったこと。冷戦終結後の世界各国における軍事組織の変化(ポストモダンミリタリー化)と自衛隊の変貌が並行していることは明らかであり、それに沿ってこの軍事組織を把握することができる。二つ目は、国際的な共同研究の枠組みでもあるこの「ポストモダン・ミリタリー」概念に対する事例的・理論的貢献である。これまで自衛隊はほとんどこの枠組みで考慮されていなかったが、今回の成果により、その文化的な側面についての理論的な検討の必要性が強調されるようになるはずである。
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