研究課題/領域番号 |
16K13410
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 明治学院大学 (2017-2019) 電気通信大学 (2016) |
研究代表者 |
菅野 摂子 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (60647254)
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研究分担者 |
柘植 あづみ 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90179987)
齋藤 圭介 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (60761559)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 男性 / 生殖 / 出生前検査 / 男性不妊 / 障がい / 妊娠 / リプロダクション / 男性性 / 家族 / 障碍 / 妊娠・出産 / 男性(男性不妊) / 流産・死産 / 2人目 / 共働き / 父親参加 / 流産 / 意思決定 |
研究成果の概要 |
パートナーの妊娠期に経験したこと、特に出生前検査などの胎児診断に対する思いや経験について、男性10名(うち1名はパートナーが同席)についてたずねた。出生前検査の受検にかかわる話し合いは妊娠期間において夫婦が同等に参加する特異な状況であることが示された。また、妊娠の始期におけるハードルとして男性不妊が挙げられる。男性不妊の治療を行う専門医へのインタビューから、男性の性アイデンティティを揺るがす染色体検査の存在や夫婦のパワーバランスには産婦人科のイニシアティブという医療の事情が関係していることが指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、男性は妻の妊娠に距離がありながらも、出生前検査の受検の決定や開示方法には意見を表明し、積極的にかかわりを持つことがわかった。このことは、遺伝カウンセリングのあり方をめぐる議論に貢献し得る。他方で、男性不妊の治療においては、治療の開始は妻や産婦人科の意向が色濃く反映される。検査の過程において男性の性アイデンティティが揺らぐ場合もあることから、男性が物理的な身体として生殖の主体となることの難しさも問題提起された。
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