研究課題/領域番号 |
16K13417
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鈴木 譲 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40281753)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 計量分析 / 離散変数 / 順位相関 / 多変量解析 / 社会調査 / クロス表 / 多変数 / 計量社会学 / 順序属性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、社会調査の質と精度の改善のために新たな計量分析手法を提案することである。社会調査における収集データは厳密には連続変量ではなく、離散変量である。離散変量を扱うクロス表での分析手法には順位相関係数があり、具体的な指標にはKendallの順位相関係数や、Goodman-Kruskalの順位相関係数などがある。しかしながら、これらはすべて扱える変数が2変数までという制約がある。 本研究ではこの制約を取り除き、扱える変数を3変数以上の多変数に拡張し、多変数順位相関係数を構成した。そして実際の調査データを用いて分析を行えるように、マイクロソフト・エクセルの下で稼働するアドインを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的、社会的意義は大きく2点にまとめられる。第一に、社会調査のデータを連続変数ではなく離散変数として扱う場合に、扱える変数の個数の制限を取り除いたことである。これまでは、離散変数としての分析を行うには、順位相関係数を用いるのが通例であったが、この手法は2変数に限定されている。今回開発した多変数順位相関係数は、離散変数として3変数以上を扱うことができ、これまでのような制約はない。第二点目として、今回の分析手法においては、多重回帰分析のように変数間に従属変数、独立変数という非対称性を設定する必要がない。従って、因果関係が明確でないような一連の変数に対しての分析においては特に有効である。
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