研究課題/領域番号 |
16K13422
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 群馬医療福祉大学 |
研究代表者 |
川端 奈津子 群馬医療福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (70770105)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 発達障害 / 自閉症スペクトラム / 就労支援 / 障害者雇用 / 職場定着 / 自閉スペクトラム症(ASD) / 企業就労 / 上司 / 同僚 / マネジメント / 自閉スペクトラム症(ASD) / 一般就労 / 就労継続 / 環境との相互作用 / 自己調整 / 自閉症スペクトラム(ASD) / セルフコントロール / 合理的配慮 / 高機能 / 高機能自閉症スペクトラム / 当事者の語り / 問題解決 |
研究成果の概要 |
自閉スペクトラム症の人(以下、当事者)がもつ能力を十分に発揮して働き続けることのできる職場環境を探索するために、まず、同じ職場で働き続けている当事者の語りから、就職後に起こるさまざまな困難への対処や、仕事の継続を選択する過程(仮説)を示した。その上で、当事者とともに働く同僚や上司の認識の実態と課題や、上司に求められるコンピテンシーを明らかにした。また、調査の分析過程において、当初は予想していなかった、当事者が職場で陥りやすい過剰適応を呈した事例の特徴も示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでは適職マッチングや合理的配慮の提供、職域拡大等、就労(雇用)の量的改善を目指す議論になりがちであった先行研究を踏まえて、職場内の社会的な関わりにおいて生じる「誰から見てのことか」という立場の違いによる視点及び認識に重きを置いている。これらは、雇用される【障害当事者】、ともに働く【同僚】、経営者や雇用管理担当者となる【上長】としての立場であり、それぞれの視点や認識を明らかにすることは、当事者の安定的な就労・雇用への深い理解と支援に寄与するだけでなく、あらゆる労働者の雇用の質的改善につながることに社会的意義がある。
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