研究課題/領域番号 |
16K13428
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 九州情報大学 |
研究代表者 |
平田 毅 九州情報大学, 経営情報学部, 教授 (20352346)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 「島立ち」 / 離島 / 高校不在 / 人口喪失 / 交流人口 / 関係人口 / 島立ち / 聞き取り調査 / ライフヒストリー / 不安要素と期待要素 / パロール形成 / 子ども社会の維持 / うみねこ留学生 / ライフストーリー / 地域振興 |
研究成果の概要 |
高等学校が不在のために甑島では、中学卒業時に離島を余儀なくされる。甑島では「島立ち」と呼ぶ。本研究では「島立ち」が島民(当人・保護者・地域社会)に与えている心理的・社会的な影響について、聞き取り調査を中心に考察した。 明らかになったことは、「島立ち」経験者たちは、「島立ち」の教育的・生育史的効果を認めている言説が多数を占めていた。「島立ち」を経験した20~30歳代についても、不安よりも期待の方が大きかったとの述懐が多かった。私の予想に反して、「島立ち」ポジティブ論が大勢を占めた結果となった。数年後の架橋によって甑島列島が一つになることによって「高校建設を求めるか」との質問にも否定意見が目立った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年人口の喪失が進行する高校不在の離島である甑島。「島立ち」のライフサイクルへの影響と社会的影響の考察、および、Uターン・Iターンの帰島・定住者たちが取り組む「島おこし」の考察、これら本研究成果は、地方衰退、過疎化、地域格差拡大といった日本社会が抱える課題を解決する一つの視点を示唆することに寄与できるではないかと考えている。 現段階で本研究は、それらの課題に直接的・即効的に応えるものではないと考えられるが、課題解決への基礎的な研究になると考えている。
|