研究課題/領域番号 |
16K13469
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 光太郎 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40179205)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 野生児 / アヴェロンの野生児 / 人間観察家協会 / 発達障害 |
研究成果の概要 |
アヴェロンの野生児については、その教育を担当した医師イタールの残した報告をもとにさまざまな考察がなされてきた。しかしながら、これ以外にも報告が残されており、さらに近年ではこの野生児に関連する文書や資料も多数見つかっている。本研究は、イタール以前のこれらの報告や資料を精査・検討し、この野生児の実像に迫った。その結果、この野生児をパリに呼び寄せ、その障害を診断し、聾唖学校に収容して教育するというすべての過程で、人間観察家協会が関与していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アヴェロンの野生児についてはこれまでイタールの報告だけをもとに考察や議論がなされてきたが、本研究で明らかにしたように、この事例にはイタールだけでなく、当時のフランス内務省や人間観察家協会が決定的に重要な関わり方をしていた。これは「アヴェロンの野生児」という歴史的出来事の既存の見方の見直しを迫るものである。また、この野生児がどのような障害をもっていたかについてはさまざまな見解があり決着がついていなかったが、本研究では、残されている報告や診断を精査・比較した結果、少年が自閉症であった可能性が濃厚であることが示唆された。
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