研究課題/領域番号 |
16K13476
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 産業能率大学 |
研究代表者 |
番田 清美 産業能率大学, 経営学部, 准教授 (40646246)
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研究分担者 |
佐藤 達哉 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (90215806)
安田 裕子 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20437180)
上淵 寿 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20292998)
杉森 伸吉 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60266541)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | キャリア発達 / 中堅大学 / アイデンティティ / 個別性 / 省察的自己覚知 / 複線径路等至性モデリング / インドネシア / 混合法 / 大学生 / 同一性 / 複線経路等至性モデル / 国際間比較 / 自己形成 / 対話的自己 / TEM / 移行期 / 国際比較 / TEA:複線径路等至るアプローチ |
研究成果の概要 |
本研究では、大学生のキャリア発達に焦点化した自己形成構造が、大学ランクにより差異があることを明らかにした。中堅大学の学生を軸に、難関大学の学生及びインドネシアの大学生と比較検討した。 成果として第1に、中堅大学の学生が就職活動を終了するまでのキャリア発達過程を明らかにした。第2に、省察的自己覚知を刺激するとキャリア発達が促進されるのではないかと仮説を立て、開発したワークショップを用い、中堅大学の学生対象に実験的検証を行った。学生のキャリア発達と認知方略の関連が示された。第3に、中堅大学の学生、難関大学の学生、インドネシアの大学生のキャリア発達モデルを比較した。自己形成構造の差異が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中堅大学の大学生のキャリア発達の特徴を明らかにしたことによって、大学のキャリア教育への視点を提供したことに社会的意義は大きい。中堅大学の学生は、相互理解性は高いが、個別性(独立性)の感覚が、選抜制の高い大学生と異なり稀薄な傾向がある。日本の就社社会では、組織力の面では、相互理解性の高さは適応的であるととらえることができるかもしれない。しかし、アフターコロナにおいて、社会で求められる就業がジョブ型に移行された場合、中堅大学のキャリア教育においては、個別性・独立性の醸成に力を入れる必要があるだろう。今後、認知心理学のアプローチによるキャリア発達研究の必要性が明示されたことも、学術的に意義がある。
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