研究課題/領域番号 |
16K13482
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宇野 かおり (宇野カオリ) 筑波大学, 人間系, 研究員 (50769601)
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研究分担者 |
宇佐美 慧 東京大学, 高大接続研究開発センター, 准教授 (20735394)
沢宮 容子 筑波大学, 人間系, 教授 (60310215)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ストレングス(強み) / レジリエンス / 心理学的介入 / 臨床心理学 / ポジティブ心理学 / キャラクター(徳性) |
研究成果の概要 |
本研究では、「キャラクター・ストレングス(character strengths、以下CS)」、即ち、「人の道徳的性質を定義づける、心理的プロセスまたはメカニズム」と説明される、ポジティブ心理学の特性研究における中核概念に焦点を当てた。特に、大規模な危機的状況下におけるCSの集合的変容ならびに平常時におけるCSの個人的変容について考察した。 共に有意差の認められる結果を得、CSの活性化による心理学的レジリエンスの強化モデルを解明する糸口を掴んだものの、前者は危機的状況の質の違いを踏まえたさらなるCS考察への課題を、後者はCSの包括的検討への課題を残す結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CSに関する学術研究は、そのほとんどが個人におけるCSの変容に注目したものである。本研究では、2011年の東日本大震災・福島原発事故の前後で、CSを測定するオンライン版質問紙に回答した1,830人分のデータという貴重なリソースを活用することで、CSの集合的な変容を分析するという課題に取り組んだ。 大規模な危機的状況下における人々の変化に関する叙述には、病理学的変化を中心とするものが多い。ただ、現実には、病理学的変化を上回る割合で、思考や感情、行動において、ポジティブな適応を示す場合が多い。本研究では、具体的にCSの変容を解明することで、ポジティブな適応の実態を示すことを意図した。
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