研究課題/領域番号 |
16K13489
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川部 哲也 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (70437177)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / 記憶 / 自伝的記憶 / 大学生 / 質問紙調査 / 面接調査 / 優れた記憶 / 自閉症スペクトラム / 事例研究 / 文献研究 / 身体感覚 / 臨床心理学 / 発達心理学 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトラム(以下ASDと略記)の人が有する優れた記憶に着目し、大学生への質問紙調査と面接調査、文献研究、事例研究を行った。その結果、大学生の記憶の特徴とASDの人の記憶の特徴が明らかになり、両者の共通点と相違点について検討された。主要な結果としては、定型発達者もASDの人と同様の優れた記憶を有する可能性が示されたこと、ただし記憶の保持過程が異なる可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症スペクトラム(ASD)の人の記憶機能の独特さについて、これまで当事者研究などによりエピソード的に報告されるに留まっていたが、本研究において調査研究を実施することにより、統計的に検証することができ、これまでにない客観的データを得ることができた。また、記銘時と想起時における記憶の「主観的感覚」を尋ねることにより、質的データを得ることができた。統計的分析と質的分析を通して、ASDの人が有する主観的体験世界を把握するポイントを明らかにすることができた。これらの知見はASDの人への心理療法的アプローチに有用な視点を提供することができると考えられる。
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