研究課題/領域番号 |
16K13490
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 帝塚山大学 (2017-2018) 東北工業大学 (2016) |
研究代表者 |
森田 健一 帝塚山大学, 心理学部, 准教授 (50634888)
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研究分担者 |
東畑 開人 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 講師 (30747506)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高等教育 / 学生相談 / 居場所支援 / アクティブ・ラーニング / ピア・サポーター / 居る / 大学教育 / アクティブラーニング / 臨床心理学 / カウンセリング |
研究成果の概要 |
現代の高等教育では、社会人基礎力として必要な資質である主体性を醸成するためアクティブ・ラーニング等の学生参加型学習方法が推奨されており、その成果や効用については様々に論じられているが、実際のところそこで生じる困難さについては十分検討されているとは言い難い。本研究では特に、学生のみならず教職員自身の傷つき、オモテには出てこないありふれた工夫など、現場での実態を明らかにすることで今後の高等教育で必要な視点について明確にした。学生の個別ニーズの心理学的見立て、関わる際の教職員自身に生じるネガティブな感情を吟味する意義、居場所を提供する際の工夫などが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
市場原理が色濃く支配する現代において、「主体性のない現代の若者」の問題が叫ばれる中で、社会人基礎力の醸成を視野に入れた様々な学修方法が高等教育で期待されている。一方、その流れに乗ることのできない学生の傷つき、また彼らを支援する教職員の運営上の苦悩が語られることは少ない。学生中心の大学教育、合理的配慮、ダイバーシティの支援、等の現代的特徴を考慮すると、「個の支援(理解)」の重要性が際立ってくる。これは、従来心理臨床の分野で慎重に担われてきたその機能を大学が担うことを意味しており、本研究でその難しさと「重さ」、そして必要な視点について明らかにした。
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