研究課題/領域番号 |
16K13508
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 裕之 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (40243977)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | saltation illusion / postdiction / 仮現運動 / 主観的輪郭 / ポストディクション / saltation効果 / 視覚 / 錯視 / 視聴覚相互作用 |
研究成果の概要 |
本研究では、触覚の分野で知られているsaltation錯覚の視覚バージョンを用いてポストディクション(後に起きたできごとに基づいて前に起きたできごとを知覚的に修正する後付けメカニズム)を研究した。この現象を、輝度定義の図形、主観的輪郭、テクスチャ定義の図形で実験し、いずれの場合もsaltation錯視が起こることを確認した。特に後者2つの場合に効果が強かった。この現象は通常の仮現運動の概念では説明ができない。この研究過程で、点滅に関する新しい錯視も発見した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、視覚的なsaltation 錯視において、仮現運動が起こらないはずの点滅条件下でもポストディクションにより動きの表象が作られることと、それが主観的輪郭において強く起こることを発見したことであり、動きの見えの新しい側面を記述したことになる。本研究では、同時に新しい点滅の錯視の発見にもつながっており、新しい研究の発展にも寄与することができた。
|