研究課題/領域番号 |
16K13510
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
中山 誠 関西国際大学, 人間科学部, 教授 (60554988)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 探索質問法 / 皮膚伝導度反応 / 自由再生テスト / 情報検出 / 犯行時の記憶 / 心拍率 / 非限定項目 / 裁決項目の選択基準 / 事件内容の認識 / テロ行為の計画と実行 / CIT / 精神生理学的虚偽検出 / 模擬犯罪 / 呼吸運動 / 虚偽検出 / SCR / GAT |
研究成果の概要 |
Concealed Information Test (以下CIT)は、虚偽の返答をしたかどうかを同定するよりも、裁決質問を実験参加者が認識しているかどうかに焦点を当てる手段である。本研究では、犯罪捜査の実務場面に類似した場面におけるCITの妥当性を検討するように企画された。26人の実験参加者には模擬窃盗を行わせ、7日以上を経過した後に犯行現場に関する情報について自由再生検査をおこなった。リアリティの高い手続きではいくつかの質問に関して再生率が低いことが判明したが、中心情報は周辺情報に比べて有意に想起される確率が高いことが明らかにされた。以上の結果に基づいて実践的な改善について論議された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では事件内容の認識の有無から、当該犯罪に関わったかどうかを検討してきた。まず最初に窃盗事件について、実験参加者の自主的な目的物の探索行動を促すという意味で実務検査に近い状態を取り入れ、また,動機づけを高めるようにパフォーマンスに応じた報酬を与えた。その結果、被害品の置き場所に関する質問がきわめて有効であることを確認した。その後は、テロ事件に関する検討をいくつかおこない、実行群と計画群の識別や非限定項目(キャッチオール項目)を追加することで、有罪群を誤って無罪と判定することがないような手続きを明らかにした。
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