研究課題/領域番号 |
16K13512
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
北村 嘉恵 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20322779)
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研究分担者 |
山本 和行 天理大学, 人間学部, 准教授 (00584799)
樋浦 郷子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (30631882)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 植民地 / 地域社会 / 国民教化 / 学校 / キリスト教 / 御真影 / 教員 / 学校文書 / 学校沿革誌 / 教員履歴書 / キリスト教会 / 神社 / 地域史 / 帝国史 / 史料データベース |
研究成果の概要 |
本研究では、学校・神社・教会といった個別の教化装置を個別に調査・分析するのではなく、地域における教化装置を総合的に捉えた。成果として、学校や教会などの未整理資料を発見し、その一部を翻刻という形で研究成果として共有することができ、植民地研究・帝国史研究・台湾史研究に新たな資料を提示した。 また、本研究を通じて発見・共有された資料から、国民教化のプロセスをより具体的に検討することが可能となった。特に、各地の教育をめぐる人的・物的な連続性/非連続性を具体的に検証することができるようになったことで、近代日本の国民創出・統合のプロセスが単なる制度政策的な展開のもとで進んでいくわけではないことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、台湾や韓国に残る植民地期の学校や教会の未整理資料を地域社会に入って見直し、その一部を公開することで、植民地研究・帝国史研究・台湾史研究に新たな資料を提示した。研究活動を通じて、近代日本の国民創出・統合のプロセスが単なる制度的・政策的な展開のもとで進んでいくわけではないことを具体的に提示した。この研究は、われわれを受け入れ、研究の遂行に協力を惜しまなかった台湾や韓国の、研究者ではなく「在野」の人々の存在なしには成立しなかった。こうした諸地域の人々とのつながりを多少とも得られたことが社会的意義であり、また、これらを今後につなげることがわれわれの継続的な責務と考えている。
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