研究課題/領域番号 |
16K13519
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 高康 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (30291321)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 高校教育 / 社会学 / 学級 / 調査 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで高校についてはほとんど顧みられることのなかった「学級」にあえて注目することで、現代の高校教育システムがいかなる暗黙の規範に縛られているのかということを、従来とは全く異なる視角から明らかにすることを目指すものである。研究の結果、調査対象の商業高校では「学級」は集団を均等に配置する装置として使用されていること、工業高校と比べて商業ではその傾向が顕著であること、また高校生にとっては「学級」は無意味ではないが他の教育的カテゴリーの一つとしての位置づけが与えられるものであることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
専門高校のように教育内容が専門的に分化していたり、進路が大きく分かれたりていても、そうした教育内容や進路が学級編成の現実にぴったりと反映するとは限らず、そこには様々な教育的配慮から別の教育的カテゴリーとして、時に学級が活用されていることが本研究の事例から強く示唆されることになった。このことは、高校教育にとっての「学級」の意味を再評価することにもつながっていく。ただし、高校における「学級」は小学校や中学校と比べた場合には大きな意味を持っているとはいえない。今後はさらに高校における教育カテゴリー使用の意味を問う研究を深めていく必要性が明らかとなったといえる。
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