研究課題/領域番号 |
16K13521
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
林 寛平 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10726376)
|
研究分担者 |
佐藤 仁 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30432701)
黒田 友紀 日本大学, 理工学部, 准教授 (60631851)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 大規模国際アセスメント / PISA / テスト開発 / グローバル教育政策市場 / Education 2030 |
研究成果の概要 |
国際アセスメントが内包する政治的なメカニズムを明らかにするために、世界のテスト機関に注目し、誰が(アクター)どのように(過程)テストを開発しているのかを分析した。3年間の研究を通じて、世界のテスト機関がアセスメントを開発する意図と、そのプロセスを明らかにし、さらにテスト機関が思い描く教育アセスメントの未来像にも触れられた。特に、各機関の技術的特色が明確になった。また、テスト開発のプロセスを開発、運営、分析、活用の各段階に分けられることを見出し、現状は開発や分析などの技術的検討に焦点があたり、活用目的に応じた政治的メカニズムの解明が進まないという問題構造を明らかにした点は大きな成果であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テスト開発主体に着目した政治性の分析という視点を切り開くことで、国際アセスメントの能力観や政策への影響力をより相対的・批判的に捉えられるようになった。国際アセスメントの結果は各国の行政機関のみならず、民間企業等による商材としても利用されており、新たな問題状況を引き起こしている。この事象を理解し、新たな不平等や不公正を生む事態を回避しつつ、教育の向上を目指すためには、国際アセスメントの政治性を分析する必要がある。本課題を通じて国際アセスメント開発の政治性を新たな研究対象として提案し、分析枠組みを提示したことによって、問題構造が明らかになり、研究の基盤が築けた。
|