研究課題/領域番号 |
16K13523
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
村越 真 静岡大学, 教育学部, 教授 (30210032)
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研究分担者 |
中村 美智太郎 静岡大学, 教育学部, 准教授 (20725189)
中道 圭人 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70454303)
藤井 基貴 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80512532)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 教員養成 / 防災 / ステークホルダー / ロールプレイ / 特別活動論 / ジレンマ / SDGs / 資源枯渇 / 学校 / リスクコミュニケーション / 自然体験活動 / 保護者会 / 組み体操 / リスク認知の発達 / リスク・コミュニティー / 学校危機 / 防災道徳 / 21世紀型能力 / 保護者 / 学校行事 / 危機管理 |
研究成果の概要 |
学校危機の実態と保護者、児童生徒とのリスク情報共有の実態をヒアリングにより把握したことを踏まえて、2つの実証的研究を行った。①特別活動を素材としたリスクコミュニケーション(RC)課題を実施し、その効果をリスクやRCへの意識という観点から把握した、②同じく、保護者・生徒への説明会というロールプレイ課題と説明文書作成の課題によるRC課題の効果を比較した。①②の研究より、RCによりリスク忌避の低減とともに、保護者や生徒、地域とリスクを共有し協働することの必要性や教員の責任についての気づきが学生に得られた。これらの成果を、学校での防災や資源枯渇を題材としたジレンマ解決型授業や教員研修の実践に活用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々なリスクに囲まれる学校でRCはますます重要なアプローチになると予想される。本研究の成果は、学校におけるRCの意義を明らかにすると同時に、教員養成でその資質を伸ばすことの可能性や意義を明らかにした点にある。多様化し成熟する社会において、他者と協働して課題を解決する能力の育成が新学習指導要領で謳われている。これらの課題解決では、時にジレンマをもたらす様々な論点を統合的に考え、目的を再構成することが欠かせない。RC課題が、学校や大学でこうした能力を育成、発揮する教材として可能性を持つことを明らかにした点も、本研究のより広い意義である。
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