研究課題/領域番号 |
16K13526
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
北野 幸子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (90309667)
|
研究分担者 |
三村 真弓 広島大学, 教育学研究科, 教授 (00372764)
辻 弘美 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (80411453)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 幼保連携型認定こども園 / 2、3歳児クラス / 保育教諭の専門性 / 認定こども園 / 2,3歳児クラス / 接続期クラス / 接続期教育 / 乳幼児教育学 / 保育学 / こども園 / 保育者の専門性 |
研究成果の概要 |
本研究では幼保連携型認定こども園 2、3 歳児クラスの調査と、その発達調査を実施し、その特徴を明らかにし、そこでの保育教諭の専門性を検討した。結果、新入園児は基本的生活習慣の定着や友だちと遊ぶ経験、自然遊びや物を扱う経験の差が大きいこと、進級児の「客体的自己の表出」の育ちが著しいこと、いずれもの園児が保護者の就労形態や保育時間の違い等多様性への寛容性が高いこと等が分かった。保育者の専門性としては、家庭との連携を図り多様な背景に関する理解を深めること、在園期間を考慮した自我の形成や、自己表現、人間関係の援助をすること、多様性に対する寛容性を育みやすいといった利点を活かすことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保護者の就労支援の観点からのみならず、子どもの教育権利保障として、地域の子どもが共に育つ、質の高い保育が目指されている。特に、幼保連携型認定こども園の2、3 歳児クラスでは多様な子どもが共に育つ。本研究はその新たな実態を明らかにした。研究成果は、基本的生活習慣の形成や、自然体験等の経験差が大きいこと等を踏まえて、家庭との連携を推進し、個別化と最適化を図ることの必要性を示唆し、また、保護者の就労形態や保育時間の違い等の多様性に対する寛容性が園児は高いことを示し、さらには園での生活が子どもの自己概念や社会性の育ちに基礎作りとなる点等、権利としての保育に関する理解を社会に促すものと思われる。
|