研究課題/領域番号 |
16K13535
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 淑徳大学 (2017-2019) 日本体育大学 (2016) |
研究代表者 |
齊藤 崇 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (20461725)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 保育者アイデンティティ / 自己形成プロセス / 新任保育者 / 保育者 |
研究成果の概要 |
震災後に困難があった場合において、新任保育者は職場の同僚や上司との関係の中で、転機が訪れ、保育者アイデンティティの確立に向けて安定した経験を得るプロセスが明らかになった。震災後の特別な状況での保育が保育者アイデンティティの形成過程に大きく影響を与えている。また、特別な状況からの脱却の中で、保育実践が少ない保育者は、先輩からの保育の伝達が行われ、更なる成長へとつながっていることが明らかになった。つまり、新任保育者の成長志向的なプロセスを捉えることができた。一方で、大震災から9年経ったため、対話型プログラム研修も日常の研修も研修プログラムを工夫しても、保育者効力感や省察の向上が認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災直後に、新任保育者になった保育者の成長プロセスと関連している保育者アイデンティティの形成過程と自己形成プロセスを明らかにすることは、今後の災害における専門職の成長プロセスの解明の手がかりになるものと考える。震災後の新任保育者は、被災者でもありながら、支援者という役割をもっている。支援者支援を考える時に、特に、新任の援助者がどのようなプロセスを辿り、成長志向的に専門職として活躍していくのか、また、特別な環境下において経験できなかった専門的な経験をどういうプロセスで取り戻すことができるのか、さらに困難を乗り越え、どのように成長していくのかを明らかにするための手がかりとなるものと考える。
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