研究課題/領域番号 |
16K13539
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 田園調布学園大学 |
研究代表者 |
生田 久美子 田園調布学園大学, 大学院人間学研究科, 教授 (80212744)
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研究分担者 |
尾崎 博美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (10528590)
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研究協力者 |
村井 実 慶應義塾大学, 名誉教授
Martin Jane Roland マサチューセッツ大学, 名誉教授
佐藤 三昭 創作和太鼓, 指導者
小澤 詠子 診療所, 看護師
岩井 敏恭 診療所, 医師
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 師弟関係 / 教育関係 / ケアリング論 / Negative Capability / 創造的な知 / 創造性 / 卓越性 / 受容性 / 「わざ」の伝承 / わざ / 感覚 / 伝承 / 知性 / 関係性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、教育における「師弟関係」についてケアリング論の観点から検討することを通して、新たな教育のモデルを提示することにあった。本研究では、第一にケアリング論の観点から師弟関係の伝統的な枠組みを再検討し、第二に、日本、米国、フランス等で実施した調査に基づき、卓越性を生み出す教育実践における「師弟関係」にとって「ケアリング」の要素が不可欠である点を明らかにした。 最終的に、研究全体の総括を通して、ケアリング関係をベースとする「師弟関係」は、伝統芸能などの特定の領域にとどまるものではなく、「教育」の関係を説明する枠組みそれ自体に新たな視点を提示する可能性を有することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、第一に、高度な専門性を有する人材育成を試みるうえで、「ケアリング」関係としての「師弟関係」がもつ効果を検証し、モデル化した点にある。第二に、学術研究、医療、看護、教育、伝統芸能といった多様な領域に共通する「知」の様式が、創造性・汎用性をもつと同時に、その伝承の方途として「ケアリング」関係としての「師弟関係」モデルの有効性を提示した。以上に基づき、本研究の社会的意義は、多様性に基づく知識基盤社会における「高度な専門性を有する人材育成」の方途として、「ケアリング」関係としての「師弟関係」モデルがもつ広範な可能性を提示した点にある。
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