研究課題/領域番号 |
16K13544
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大西 晶子 東京大学, グローバルキャンパス推進本部, 准教授 (10436595)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 留学生支援 / 高等教育の国際化 / キャンパス風土 / 多様性対応 / 大学の国際化 / 多様性 / 学生支援 / 多文化対応 / 留学生相談 / 学生参画 / 文化的多様性 / 留学生 / 国際化 / 異文化間教育 |
研究成果の概要 |
留学生受入れの拡大に伴う課題を多様性対応推進という視点から整理し、留学生の多様なニーズへの対応が組織的には十分に進んでいない現状を指摘した。さらに質的・量的データを用いて、留学生がキャンパスの多様性対応の現状をどのように捉えているのかを検討した。その結果、留学生の文化的背景・滞日期間や、教員等の多数派構成員が多様性対応にのぞむ態度が、留学生のキャンパス風土の知覚に影響を及ぼしうることが明らかとなった。大学の国際化において、構成員の多様なニーズを可視化していく仕組みを構築し、多数派側の変容にも働きかけていく組織的取り組みが必須であることを、結果を踏まえて指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、留学生支援を学生個人の適応支援の問題としてとどめず、組織側の多様性対応の課題として位置付けた。また組織的対応の状況が留学生の学生生活への満足度に影響を及ぼすことや、ニーズへの対応が学びの場の質の維持・向上にとっても不可欠であることを示した。留学生の体験と組織次元の取り組みの関連を捉える枠組みの生成は、大学が課題を把握し、より計画的に多様性への対応を進めていくことを可能とする。大学の国際化という抽象的な課題を、具体的な取り組み課題として示した点が、学術的・実践的に意義があるといえる。
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