研究課題/領域番号 |
16K13546
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
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研究分担者 |
西野 節男 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (10172678)
サルカルアラニ モハメドレザ 名古屋大学, アジア共創教育研究機構(教育), 教授 (30535696)
DANISMAZ Idiris 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 総合人間文化研究推進センター, 研究員 (70631919)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イスラーム教育 / イスラームの子ども観 / 通過儀礼 / イスラーム思想 / 子ども / 発達観 |
研究成果の概要 |
期間全体の研究成果は以下の4点である。第一に、イスラーム教義のなかのバリフ(アラビア語ではブルーフ)という概念が、子どもの発達段階、特に子どもと成人を隔てる概念として重要であることが再確認された。第二に、各地域で行われる通過儀礼は、実施される時期や意味づけにおいて異なっている。第三に、各地域に共通して、思春期(第二次性徴を迎えてから結婚に至るまでの時期)の子どもへの対応は、イスラームの教義と子どもが当該社会で置かれた社会状況との間にアンビバレントな状況が生まれている。第四に、思春期の扱いにより、教育や結婚、交際範囲、服装に異なる解釈が生まれ、教義とのズレもみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イスラームは、独自の人間観を有する一つの思想体系であり、独自の発達観・教育観を有する。ここでいう発達観・教育観は固定的なものではなく、ローカルな文脈のなかで解釈・実践され、生成される動態的なものである。研究は、イスラーム思想のなかの「子ども」に焦点をあてることを通して、イスラームにおける発達観・教育観を明らかにした点に学術的意義があり、日本におけるイスラーム教育思想研究の不在に対し、新たな視点を提供するものである。同時に本研究は教育という観点からイスラーム理解に寄与する点で社会的意義を有する。
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