研究課題/領域番号 |
16K13548
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
|
研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
吉富 志津代 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 教授 (20608559)
|
研究分担者 |
常田 夕美子 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 外来研究員 (30452444)
津田 守 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (50163811)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 母語 / 言語形成 / 移民 / 継承語 / バイリンガル / 教育環境 / 地域コミュニティ / 母語習得 / 言語形成再構築 / 自尊感情 / 家庭環境 / 地域コミュニティ環境 / ホスト社会の教育環境 / 子どもたちの将来の夢 / 言語のためのアート / 自分への誇り / 気づかせてくれる人の存在 / 二言語環境 / 日系ボリビア人 / 母語教育 / 多文化共生 / NGO/NPO |
研究成果の概要 |
日本でも二つ以上の言語環境で育つ子どもたちが増加傾向にある中で、誰もが教育を受けるために必要な、ひとつ以上の強い言語を十分に習得できる環境を考えることは急務である。これまで母語をおろそかにし日本語のみで教育を受けることが優先されてきた結果、いずれの言語も中途半端な形成で不十分な教育のまま不就学・不登校となり、社会に出てから自立できないケースが増えている。 本研究においては、その現状を確認できたこと、ボリビア・サンタクルスのオキナワ村での戦後移民の試行錯誤の経験から、よりよい言語教育のための環境について、家庭、教育機関、地域住民などの連携によって実現可能な具体的な提案を導きだすことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
約30名の聞き取り調査をベースに、二言語をしっかりと習得した当事者4名にインタヴューを繰り返し、この4名とその支援者たちを参加メンバーとして、4名のライフヒストリーに沿ってその教育環境を整理し共有するためのラウンドテーブルを開催、実践者と研究者がそれぞれ現状把握とともに具体案を協議することとなった。その内容は説得力をもつ提案につながるなど学術的意義は大きい。 また、その内容を日本語、スペイン語、英語での報告書にまとめて広く伝えたことで、2019年度には文部科学省が、自治体の外国人児童生徒の教育支援の助成対象に母語教育を加えるなど制度にも反映され、その成果は社会的意義にもつながった。
|