研究課題/領域番号 |
16K13558
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
廣里 恭史 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (40262927)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 発展途上国 / 高等教育 / 教育イノベーション / 持続可能な開発 / オンライン教育 / ブレンド型教育 / ブレンド型学習 / 「教育2030」行動枠組 / カリブ海諸国 / 東南アジア |
研究成果の概要 |
本研究は、発展途上国の高等教育における教育イノベーションによる効果に関する比較事例研究である。まず、文献レビューにより、イノベーション理論と概念を整理し、教育イノベーションとは何であるかを検討した。「質の高いかつ適切な高等教育への公正なアクセス拡大」目標と概念的な相関があると認められる高等教育の事例を発掘し、それら事例を、①費用、②対象層、③インターネットへのアクセス、という3つの座標軸に基づき、8つの類型に分類し、各類型における事例の構成要素や特徴を検討した。結論として、教育イノベーションが「質の高い適切な高等教育への公正なアクセスの拡大」と相対的により関連する類型と政策的含意を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「持続可能な開発目標(SDGs)」の教育面における目標(SDG4)」から、発展途上国における「質の高いかつ適切な高等教育への公正なアクセス拡大」として示唆される目標を設定した。この目標に焦点を当て、いわゆる教育イノベーション事例を8つの類型に分類し、それら事例の比較によって、目標と事例との概念的な相関を検討したことの学術的意義は高いと思われる。さらに、8つの類型を複合的に組み合わせる学習形態(例えば、対面学習とオンライン学習を組み合わせる「ブレンド型学習」)の効果について一定の所見を得られたことは、今後の発展途上国の高等教育における教育イノベーションを展開していく上での社会的意義が認められる。
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