研究課題/領域番号 |
16K13559
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 電気通信大学 (2019) 聖路加国際大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
武石 典史 電気通信大学, 情報理工学域, 教授 (00613655)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 官僚 / 教育社会史 / 試験 / 昇進 / 選抜 / 教育史 / 海軍将校 / 席次 / 陸軍将校 / 配分 / セクショナリズム / 文官と武官 |
研究成果の概要 |
本研究では、近代日本における文官と武官を「試験・選抜・昇進」の諸側面から分析することをとおして、明治中期に確立した人材選抜・配置のありかたが、大正後期以降に進展した官庁統合システムの動揺・解体にいかなる影響を与えたのかを解明した。 その作業をとおして成績・業績主義による集団形成と官僚制セクショナリズムとの関係性を捉える枠組みを考察しつつ、政治力学・社会変動・専門職の三者をどこまで整合的に、あるいは対立的に関係づけることができるのかを見極めたうえで、教育社会史と政治史の接合の可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究による、後発効果を念頭においた「官僚の選抜・配分」と「セクショナリズム」とを結びつけたチャレンジングな分析は、西洋産理論に欠けている、より普遍性の高い知見を獲得するための格好の実験場となり、優れた比較材料を提供するものとなった。問いの設定と分析作業が世界中の研究者によって模倣可能であることを考えると、本研究は世界から多くの批判・反響を得る可能性を秘めている。 「政治の問題系と結びついた教育社会史的研究」をリニューアルする研究が今後生まれてくることにより、本研究が提示した「見解」「仮説」を洗練していくサイクルがより有効に作られていくことになるであろう。
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