研究課題/領域番号 |
16K13560
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
山本 須美子 東洋大学, 社会学部, 教授 (50240099)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | トランスナショナリズム / EU / 中国系移民 / ハンガリー / 中国系新移民 / 教育人類学 / EU / 中国系の子ども / 教育経験 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ハンガリーにおける中国系の子どもを取り上げて、文化人類学的調査に基づいた親や中国系コミュニティを含む多角的視点から、中国系の子どものトランスナショナルな教育経験と進路選択の実態、及びその背後にある諸要因を明らかにすることであった。 中国系の子どもにみるトランスナショナルな進路選択のあり方は、兄弟間でも異なり、親の社会経済的背景や中国系コミュニティ内の口コミ、子どもの国籍や成績等の要因が背後にあり、多様性を生み出していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではハンガリーの中国系の子どもにみるトランスナショナルな進路選択の多様性と、それを生み出す諸要因を明らかにした。そこでは、主流社会の学校に適応することがトランスナショナルな進路選択に結びつく場合もあった。 本研究を通して、教育におけるトランスナショナリズムをめぐる問題は、学校への適応・不適応によるホスト国への統合をめぐる問題と複雑に絡み合っていることが明らかになった。EU諸国の移民の子どもの教育やアイデンティティ形成を把握する上では、統合とトランスナショナリズムの両者を視野に入れなければならない点を実証的に明らかにした点に、本研究の意義がある。
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