研究課題/領域番号 |
16K13566
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山本 容子 筑波大学, 人間系, 助教 (40738580)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | バイオフィリア / 生命愛 / 環境教育 / 生物教育 / ディープ・エコロジー / 自然との一体化 / キャンベル生物学 / ウィルソン / 環境倫理 / 生態学 |
研究成果の概要 |
本研究により、バイオフィリア(生命愛)が導入されている主な環境教育、生物教育実践事例としては、生態学理論と環境倫理を基盤とした環境教育実践、科学的認知、生物多様性の価値認識、授業への主体性を高めるための生物教育実践がみられることが明らかになった。バイオフィリア概念の導入目的、内容、導入する学校段階は多様であった。また、中学生を対象とした、バイオフィリア仮説に対する認識調査を行った結果、生徒自身のペット飼育経験や家族の好みを元に、バイオフィリア仮説に対する賛否について判断している、という特徴が明らかになった。また、身近な校庭の自然と接することがバイオフィリアの活性化を促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカを中心として、バイオフィリア(生命愛)の概念を導入した環境教育、生物教育の多様な展開とその特質が明らかになったことより、生物教育において、環境倫理意識を高めるためだけでなく、生物学の授業への生徒の主体性や、科学的探究を通した科学的認知を高めるなど、多様な教育目的にバイオフィリアを活用できる可能性が示唆された。また、中学生への認識調査、授業実践の結果より、身近な動植物とのかかわり方と生徒の環境倫理意識・行動との関連が明確になった。これらの知見は、生徒が生態学を学びつつ環境倫理意識を高め、環境保全に寄与する態度を育成するような環境教育を開発する際に生かすことができ、その点で意義がある。
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