研究課題/領域番号 |
16K13567
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 常磐大学 (2018) 常磐短期大学 (2017) 筑波大学 (2016) |
研究代表者 |
大高 泉 常磐大学, 人間科学部, 教授 (70176907)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 理科教育 / 基本的自然観 / 明治 / ドイツ / 近代科学 / グローバル化 / 近代科学の基本的自然観 / ドイツ科学教育論 / 理科教育学 / 近代科学の自然観 / 再生産 |
研究成果の概要 |
本研究は、明治10年代以降に始まったドイツ科学教育の導入のなかで、近代科学の基本的自然観の形成・再生産がどのように行われたか、近代科学の基本的自然観の再生産の問題を解明することを目指し、次のような知見が得られた。 第一に、明治以来の西洋化・標準化の中で、近代科学の基本的自然観の伝達・再生産が行われてきたがまだ問題が残っていること。第二に、明治以来の近代科学の自然観の伝達は科学研究における日本の伝統的自然観の独自の寄与可能性を低下させる懸念もあることなど。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の理科教育、非西洋諸国の科学教育の充実を図る上で重要な次の諸点を指摘した。第一に、明治以来自然観の西洋化・標準化が推し進められてきたが、近代科学の基本的自然観の伝達・再生産には依然として問題を残していること。第二に、近代科学の基本的自然観の伝達は、科学研究における日本の伝統的自然観の独自の寄与可能性を低下させる懸念もあること。第三に、科学の教育、科学の研究活動において、母語が積極的な意味をもっていること。第四に、新学習指導要領解説理科編(2017)では「理科の見方・考え方」が強調・例示されているが、それらよりさらに基底的な近代科学の基本的自然観についてはまったく言及されていないこと。
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