研究課題/領域番号 |
16K13570
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
藤井 斉亮 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (60199289)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 板書 / 授業研究 / 授業評価 / 研究授業 |
研究成果の概要 |
研究授業に焦点を当て、授業の全体像が残っている板書について、授業直後に「今日の授業で重要な箇所はどこか」を指し示してもらう方法で授業評価を行うことを試みた。だが児童からデータを収集することが困難であり、教師に限定してデータを収集する方法をとった。 その結果、「まとめ」を重視する傾向が見出され、「まとめ」が児童の言葉で書かれていると「重要」とする教師が多いことが判明した。一方、「練り上げ」場面が重要と指摘する教師もおり、明確なパターンは見出せなかった。板書記述を「内容」か「過程」かで区別して分析する方法を試み、「過程」に関する記述が殆どないことが判明し、授業評価への新しい手がかりが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
授業の評価は、逐語記録を作成するなど多大な時間と労力を要する。簡便でかつ有効な評価方法はないか、というのが本研究の動機である。 授業の国際比較により、わが国の算数数学の授業では、板書を消さない傾向が顕著であることが判明している。そこで本研究では、この特徴を授業評価に活用することを試みた。具体的には、研究授業に焦点を当て、1時間の授業の全体像が残っている板書について、授業直後に「今日の授業で重要な箇所はどこか」を授業を観た教師と児童に指し示してもらうことにした。研究の結果、明確なパターンは見出せなかったが、思考の過程に関する記述が殆どないことが判明し、授業評価への新しい手がかりが得られた。
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