研究課題/領域番号 |
16K13573
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
河内 勇 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (30585203)
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研究分担者 |
松村 京子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40173877)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 読譜 / アイトラッカー / 器楽教育 / 教員養成 / 視線分析 / 読譜指導 |
研究成果の概要 |
本研究では,アイトラッカーの研究手法を用いて初見視唱直前の視線の動きを計測・分析した。音楽経験者と未経験者の読譜時の視線から,視線停留回数と視線停留1回あたりの停留時間を求めその特徴を明らかにし,読譜指導における新たな手がかりを得た。 経験者は,冒頭などでは視線停留回数とともに各々の停留時間も増加するが,それ以外では均等に一定のペースで読譜を続けていた。未経験者は,視線停留回数よりもむしろ1回ごとの視線停留時間により依存しており,そのため楽譜の読み取りに時間がかかった。また,経験者が早く読むときには,少ない視線停留回数で且つ各々が短い視線停留時間を駆使して読み進めることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
読譜の視線研究は,初見試奏やそれに伴う「楽譜の先読み(EHS)」に関するものが多い。しかしながら,読譜についてアイトラッカーなどの視線分析装置を用いて結果を可視化して分析する研究は世界的にも非常に少ない。 また,それら近年の先行研究でもサンプル数が少ない上に,ヒートマップなどを用いた定性的な分析が中心であり,視線停留回数や各々の視線停留時間を視点にした定量的な研究は見られない。本研究において,具体的な視線運動の数値の計測・分析を行うことで,対象者の読譜時の特徴をより明確に表すことができた。これらの結果は,これからの読譜指導のための新たな教材づくりに繋がって行くことが期待される。
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