研究課題/領域番号 |
16K13587
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
中山 京子 帝京大学, 教育学部, 教授 (50411103)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 人種・民族 / 概念 / 文化人類学 / 教科書 / 教員 / 授業 / 人種 / 民族 / 認識 / 参与観察 / 創られる伝統 / 授業づくり / 作られる伝統 / 文化人類学と教育 / 学際的研究 / 教材開発 |
研究成果の概要 |
「人種」は歴史的につくられた「概念」であるにも関わらず、日本の学校教育における「人種」「民族」の扱いは旧態依然とした解釈に基づき教えられてきた。 そこで本研究では、まず、教科書における「人種」「民族」の取り扱いの変遷を調査し、現在の児童・生徒・教員の「人種」理解の実態を調査した。そして、文化人類学の成果が教育に反映されている海外の教育事例を収集してモデルとなる授業案を検討した。また、植民地主義によって人の交わりが多く、「人種」「民族」の問題にさらされ続けたマリアナ諸島先住民チャモロに焦点をあて調査を行なった。 また、研究者や教員と研究会をたちあげ、教材開発や教員研修での研究成果普及を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本では文化人類学の研究成果は、歴史学や科学などの他の学問と比べて、学校教育にあまり反映されてこなかった。そして、教師の思考や教材の内容は学問の進展とは乖離していた部分があった。それは文化人類学と教育をつなぐ学際的な研究や実践の試みが不十分であったからである。 多文化社会が進展し、地域や学校には多様な風貌や文化的背景の人々が混在する中で、日本人が未だにもつ「人種」という概念が、差別意識を助長しかねない。本研究により日本の教育に文化人類学の研究成果が反映され、人類の様相に関して進んだ理解をもつ外国の教育事例に学び、児童生徒、教員の意識改革に貢献できるという社会的意義がある。
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