研究課題/領域番号 |
16K13589
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
岡本 尚子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (30706586)
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研究分担者 |
黒田 恭史 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70309079)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00114893)
江田 英雄 光産業創成大学院大学, 光産業創成研究科, 教授 (00395237)
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研究協力者 |
精山 明敏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 数学教育 / 脈波 / 呼吸 / 皮膚コンダクタンス / 助言 / 脈拍 / 生理学 / 情意 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,学習者の複数の生理学データを同時計測することにより,指導者からの助言が,学習者に及ぼす情意面の影響を明らかにすることである。具体的には,課題遂行中の脈波,呼吸,皮膚コンダクタンスの計測を行い,学習者を後押しする助言「正の助言」,注意喚起を行う助言「負の助言」の2つの助言が学習者に及ぼす影響の違いを検討した。 その結果,試行錯誤を求める課題において,ストレスに対して促進性の変化を表す呼吸数は,負の助言時の方が増加した。覚醒水準の高さを反映する皮膚コンダクタンスは,負の助言時の方が高い結果となった。負の助言は,学習者の覚醒水準を高めるだけでなく,ストレスを高める可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本における生理学データを扱う教育研究は,欧米諸国と比較すると十分とはいえない。そうした中,学習者に与える影響を生理学的に分析した点に,本研究の学術的意義がある。 また,本研究では,教育場面を想定して,他者からの関与である助言を取りあげ,生理指標の計測を行った。教授-学習場面で実際に起こりうる,学習者を後押しする助言「正の助言」,注意喚起を行う助言「負の助言」を設定し,その影響を検討することにより,教育への還元を目指した点に社会的意義がある。
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