研究課題/領域番号 |
16K13597
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
宮地 弘一郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40350813)
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研究分担者 |
渡邉 流理也 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (40750120)
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研究協力者 |
島田 英昭
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 重度肢体不自由 / コミュニケーション支援 / 視線 / 遠隔共有 / ゴーグル型アイカメラ / ICT / デジタルファブリケーション / アイカメラ / 視線活用指導 / 肢体不自由 / 医療・福祉 / 生理心理学 / 特別支援教育 / アシスティブ・テクノロジー |
研究成果の概要 |
重度肢体不自由児が生活空間上で何をどのように見ているのかをゴーグル型アイカメラで測定し,離れた位置の他者が持つ携帯端末で共有するシステム(Portable Eyes Sharing System;PESS)の開発を試みた.結果,注視を分析可能な水準で受信できた.意図読み取りについては,複雑な視覚探索条件等での視線については読み取り方略の訓練が必要と思われた.重度肢体不自由児への適用に関しては,3Dプリンタと3Dスキャナによるゴーグル作成によって,アイカメラ測定が可能となった.実用に向けてキャリブレーション精度の向上が課題であるが,PESSによるコミュニケーションの可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PESSは重度肢体不自由児と共同生活者とのコミュニケーションにおいて,従来の視線を用いたATとは異なる,新しいコミュニケーションを提供できる可能性が示された.2015年9月には「医療機関における電波利用の推進に関する検討の開始」(総務省)が公示されており,最重度の障害児が生活する病院等でも今後の活用が期待される. また本研究では,個別の重度肢体不自由児の姿勢や頭部形状に対応したアイカメラ用ゴーグルについて,デジタルファブリケーションを用いた非接触かつ安価な作成法を開発した.この技術は様々な身体部位における補助具作成にも活用できるため,肢体不自由児の教育,福祉の現場での幅広い活用が期待される.
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