研究課題/領域番号 |
16K13613
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノ構造物理
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
加藤 雄一郎 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員 (60451788)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ナノチューブ・グラフェン / フォトニック結晶 / ナノ構造物性 / ナノ物性制御 / 光物性 / ナノチューブ・フラーレン / マイクロ・ナノデバイス / 物性実験 |
研究成果の概要 |
カーボンナノチューブとシリコンフォトニック結晶共振器を融合させたデバイスの最適化に取り組み、フォトニック結晶共振器の設計やQ値、そして共振器へのナノチューブの結合方法の影響を検討し、ラマン散乱光の増強を調査した。励起強度に対して発光強度が線形以上に増加するデバイスも観測されたが、レーザー発振は確認できなかった。カーボンナノチューブと同じ波長でラマン散乱を起こすグラフェンを転写したデバイスでは、励起光とラマン光との双共鳴により未加工部分と比較して約60倍の増強が実現できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カーボンナノチューブやグラフェンなどのナノカーボン物質とシリコンフォトニック結晶共振器を融合させたデバイスによりラマン散乱光の増強が可能であることを確認し、ナノカーボン物質の発光デバイス応用への新しい方向性を示すことができた。また、励起光の増強と発光の増強が同時に起きる双共鳴によりラマン光の大幅な増強を実現し、双共鳴現象の有用性を実証できた。
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