研究課題/領域番号 |
16K13621
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノ材料化学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
小山 哲夫 埼玉大学, 研究機構, 技師 (20375588)
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研究分担者 |
松岡 浩司 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (40272281)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 金ナノ微粒子 / 病原体検査キット / 糖鎖工学 / 病原性大腸菌O157 / 糖鎖 / O157:H7 / ナノ材料 / 検査薬 |
研究成果の概要 |
本課題は、糖鎖誘導体を用いて塩化金酸水溶液を還元し、当該糖鎖誘導体が表面に導入された金ナノ微粒子を合成することを目的とした。糖鎖誘導体はベロ毒素と選択的に結合するグロボ3糖を用い、金ナノ微粒子が生成することを確認した。 本研究本来の目的は『病原体の存在が目に見える形でわかる』微粒子の構築であったが、色調変化が想定よりも乏しいことが判明した。同じ糖鎖誘導体を原料としたポリマーを合成し、金ナノ微粒子と共に溶液中に分散させた結果、溶液中で色調変化が明瞭に現れることが明らかとなった。 当初の想定と異なった結果となったが、同様の成果を得ることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は『病原体の存在を色調変化で確認できる』ナノサイズの金微粒子を大量合成することを目的とした。これが実用化できれば、食品工場・学校などでも手軽に病原体の存在を確認できるはずである。 当該金微粒子は病原体が認識する『糖鎖』化合物と塩化金酸水溶液を溶液中で混合し、アルカリ条件にすることで簡便に合成できた。実際に合成した金微粒子と糖鎖を認識する分子(レクチン)を溶液中で混合した結果、色の変化は当初想定したほど明瞭で無いことが明らかとなった。しかし同じ糖を持つポリマーを金微粒子と混合したところ、目で見える色の変化が現れた。本研究で見いだした手法は病原体の検出に幅広く応用可能である。
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