研究課題/領域番号 |
16K13635
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノ材料工学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
吉田 泰則 山形大学, 大学院理工学研究科, 研究員 (80601822)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | インクジェット / 光焼結 / 吐出安定性 / 金属ナノ粒子 / ピエゾ素子 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
飛翔中のインクジェットインク液滴に白色スポット連続光を照射し、基材に液滴が着弾する前にインクの乾燥・焼結過程を進行させることで、濡れ広がり抑制工程および焼結工程を不要とし、あらゆる基材に対して金属ナノ粒子配線の直接形成が行えるようにすることを目指した。第一に、インクジェット印刷配線の焼結による導電性向上に成功した。第二に、直接形成時に特に問題となるインクジェット吐出安定性の改善に関して、計算値として客観的に評価できる手法を新たに提案した。第三に、白色スポット連続光を照射できるインクジェットシステムを開発し、これにより印刷と光焼結を同一のシステムで実現した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果は、インクジェットを用いたプリンテッドエレクトロニクスにおいて、濡れ広がり抑制工程および焼結工程を不要とし、あらゆる基材に対して金属ナノ粒子配線の直接形成が行えるようにするための重要なステップとなった。これまで、濡れ広がり抑制工程と焼結工程が追加で必要となり工程数が多く、インクジェットの強みである低コスト性、高効率性、高生産性を損ねる原因となってしまっていたが、直接形成の実現は、これらのマイナス要因をほぼ全て打ち消す。本研究課題のさらなる推進は、エレクトロニクス製造の裾野を広げ、「電子回路は家庭で印刷して作る」ことが当たり前になるほどに発展・普及する可能性を秘めている。
|