研究成果の概要 |
本研究では,電磁波分布をメタ表面と呼ばれる人工2次元構造上の吸収熱の観測により可視化する方法(サーマルイメージング)を開発した.チェッカーボード型メタ表面に自己補対性という対称性に関する条件を課すことで,広い帯域で高効率なサーマルイメージングが実現できる.電磁界・熱混成計算によってメタ表面における電磁波による発熱と熱の拡散を計算した結果,一様抵抗膜と比べて大きな温度上昇を格子点における抵抗膜で観測した.実験において,マイクロ波を入射したメタ表面をサーモグラフィーで観測した結果,抵抗膜での局所的な温度上昇を観測することに成功し,高効率かつ広帯域なイメージングが可能であることを示した.
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