研究課題/領域番号 |
16K13802
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 芙沙 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (90738569)
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研究分担者 |
箱崎 真隆 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (30634414)
増田 公明 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (40173744)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 樹木年輪 / 放射性炭素 / Solar Proton Event / 宇宙線生成核種 / 高精度14Cデータ / 大規模SPE / 太陽フレア頻度 / 放射性炭素14 |
研究成果の概要 |
樹木年輪の連続14C濃度測定により、大規模Solar Proton Event(SPE)の痕跡とみられる西暦775年と994年の14C急増イベントを発見された。大規模SPEは人工衛星や地上通信網の破壊を引き起こし、現代社会に対して巨大噴火・巨大地震に匹敵する自然災害となり得る。本研究の目的は、西暦600-1000年における年輪14C濃度測定値の超高精度化を実現することにより、775年と994年イベントより小さい規模の14C増加イベントを検出し、その頻度を明らかにすることである。本研究により、いくつかの小規模な14C増加を検出したが、大規模SPE起源か特定するためには、さらなる検証が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
観測史上最大のキャリントンフレア(1859年)が仮に現在発生したとすると、人工衛星の故障や通信網の破壊等によって現代社会に深刻な被害を与えると予想されている。775年イベントは観測史上最大フレアの10倍以上の規模と考えられているため、過去にこのようなイベントがどの程度発生していたか知ることは非常に重要である。775年と994年の14Cイベントの発見により、14C単年測定が大規模SPE探索に有効であることが初めて示されたが、本研究ではさらに多くの、より小規模な14Cイベントを検出することで、大規模SPEの発生頻度の詳細について議論した。
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