研究課題/領域番号 |
16K13906
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
北台 紀夫 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (80625723)
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研究分担者 |
本郷 やよい 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (40435681)
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研究協力者 |
今井 栄一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 生命の起源 / アストロバイオロジー / 生命の化学進化 / 電気化学 / 初期地球 / 化学進化 / ペプチド |
研究成果の概要 |
深海アルカリ熱水噴出孔環境は地球,そして宇宙における生命の起源に最も適した場として注目されている.噴出孔の内側と外側の間には温度・pH・酸化還元電位の大きなギャップが定常的に存在しており,このような非平衡な状況は,海水中の無機物(二酸化炭素など)から有機化合物が生じ,さらに高分化して生命システムの発生へと至る一連の化学プロセスを駆動した可能性がある.本研究では特にアミノ酸の生成・重合プロセスに焦点を当て,室内模擬実験と熱力学計算からこの仮説の実現性について検証を行った.生命の化学進化に適した熱水系を推定する上で重要な実験・理論データを得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命起源を巡る議論は大変歴史が深く,古くは紀元前4世紀のアリストテレスによる「自然発生説」を一例として様々なアイデアが提唱されてきた.本研究では深海熱水噴出孔環境が生命誕生に果たした役割を室内実験・理論計算の両面から検証し,本環境が生命の構成分子(アミノ酸など)の生成や重合を促進するメカニズムや条件を評価した.得られた成果は,地球生命がどこでどのように生まれたのか,という根源的謎を解き明かす上で,大きな進展をもたらしたと考えられる.
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