研究課題/領域番号 |
16K13934
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
太田 薫 神戸大学, 分子フォトサイエンス研究センター, 特命准教授 (30397822)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 透過行列 / 散乱体 / 超短パルス光 / 波形制御 / 空間位相変調器 / 位相共役光 / 応用光学・量子光工学 / 化学物理 |
研究成果の概要 |
光学的に不透明で不均一な媒質をレーザーなどのコヒーレント光が透過する際には、光の散乱や拡散が起こり、ある特定の場所に光を効率よく集めることが非常に困難となる。このため、光散乱は分光法や微小領域のイメージングにおいて大きな障害となると考えられてきた。近年、空間領域での波形制御法を巧みに利用することにより、光散乱が起こる系においても特定の場所に光を集光させることが可能であることが示された。本研究により、空間領域と時間領域での波形制御法を組み合わせることにより、散乱体透過後の超短パルス光を空間上の任意の一点に集光し、時間方向に拡がった超短パルス光の特性を操作、最適化することが可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、天文学の分野で観測像の歪みを補正する目的で開発された波面補償法が、生体組織深部のイメージングの分野で盛んに行われるようになった。しかし、本研究で対象としているような光の散乱や拡散が起こるような系では全く無力である。本研究課題では、このような困難な状況でも適用できる超短パルス光の波形制御法を開発した。本研究手法を用いることにより、散乱体透過後の超短パルス光を空間上の任意の一点に集光することが可能となる。本手法を、超短パルス光を用いた様々な非線形光学イメージングに応用した場合、散乱の寄与が非常に大きい生体試料などその適用範囲は劇的に拡がるものと考えられる。
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