研究課題
挑戦的萌芽研究
ブタン-1,4-ジイルジカチオンは高活性であるために研究例が少ないが、申請者は安定な誘導体を独自に開発した。本研究では、酸化還元をトリガーとして、当該ジカチオン部位を可逆に発生/消失させることで、モノマーの重合/ポリマーの脱重合が可逆に進行する系を構築した。ここで、当該ジカチオン部位はアルケンの酸化的二量化で生成するため、反応性アルケン部分を複数組み込んだ分子が有用なモノマーとなる。また親水性置換基導入によって水中でのスイッチングを実現することで、ポリマーポリカチオンに更なる機能を付与した。
シアニン色素に代表される有機π共役型カチオンは、可視領域での大きな吸収や水中での会合能など材料科学的に魅力的なモチーフであり、そのようなカチオン部位が一定の間隔で配列されたポリマーポリカチオンには、集約された状況下で発現する複合的な特性も期待されるものの、その詳細は未だに明らかにされていなかった。本研究は、そのようなa) ポリマーポリカチオンを安定な化学種として発生させる方法論を提供するばかりでなく、b)出発物となるモノマーへの可逆な脱重合が可能な系を確立した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (27件) (うち国際共著 5件、 査読あり 27件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 6件)
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