研究課題/領域番号 |
16K13972
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原野 幸治 東京大学, 総括プロジェクト機構, 特任准教授 (70451515)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 分子膜 / 電子顕微鏡 / 両親媒性分子 / 自己集合 / フラーレン / ナノ材料 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
アルキル側鎖を有するフラーレン五重付加体のカリウム塩R5C60Kについて,有機溶媒に溶解したのち水を徐々に添加することで,最大で2マイクロメートルの直径を有する球体を形成することを発見した.この球体はろ過に引き続く乾燥の後も形状を維持し,さらに内部の水を失わずに保持することが明らかとなった.本成果から五重付加型フラーレンから形成する自己集合体が構造的な剛直性を有することが支持された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子や分子集合体の三次元イメージング手法は、物質の構造を決めるという分析化学の根幹を成す技術である。今回の我々の成果は、装置開発に頼らず、試料を作製する技術を独自開発した分子集合体材料によって強化し、より汎用の高い装置を使って実施可能にしたという点で重要である。今後本材料を用いた電子顕微鏡による三次元イメージングを元に様々な新規材料や生体分子の構造が明らかになるものと期待される。
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